夏のあの日に
噎せ返るような暑い日差しの中で
透き通る青い蝶に魅せられた
蝶はあの高い木の上までいつも飛んでいき
水を飲みに水たまりへと降りた
私はひとり
心の中で鳴る鈴の音を聴きながら
夢中で森の中を 池の周りを 土の上を 走っていた
あの時に聴いていた音と感情
そういうものを音楽にしたい
なつかしくて 泣けてくるような
子供の頃はいつも
美しいものとおそろしいものに魅せられた
おそろしいものが美しかったり
美しいものがおそろしかったり
その得たいの知れない神々しい存在を
木の後ろに隠れて こっそりと見ていた
その自分の姿というのは
本質的には
今も変わらない
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