音楽を演奏していくことは、
何が美徳であるかということを日々追求する道を選ぶということであった。
そして、美徳というものを考えるということは、
一日中、浮き雲と蘭の花を見つめて白昼夢を見るということではなく、
泥の中にひざまづき、黒く汚した手で埋めた種の発芽を辛抱強く待つことであり、
精神的に失明した透明人間達の、通り過ぎて行く大きな足の大きな歩幅を鳥瞰することであり、
また、色彩の濃いイメージを持って、想像と創造をまぐわす方法を学ぶことである。
己が何者でどんな人間であるかは、音楽を以てして、必ず明確に表れる。
今は、人としてどうあるべきかを、よくよく考えさせられている時期であるようだ。
愚痴を言わずに、ただ黙々と、どんなに小さな仕事も、課されたものをきちんとこなすこと、
その中に喜び、創造性を見いだせることを美しいと思う。
自分もそうあれたら、と思い、そう思わせてくれる人物がまわりに幾人か居ることに感謝する。
生きていれば、すべてが思い通りにいくわけではない。
文句の一つや二つ、言いたくなる時もあるけれど。
人の気持ちを考えることが大事だし、同時に自分の気持ちを大切にすることも必要。
文句をこぼさずに、改善するための行動を起こせるようになること。
行動すれば、状況は変わっていくもの。
そしていつも、自分の言動行動、笑顔を忘れていないか、ありがとうの気持ちを忘れていないか、
自省しながら謙虚に生きよう。
2012年3月31日土曜日
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