ここのところ、リアルな夢ばかり見続けているせいか、
この世界でのできごとの方が夢のように感じる。
何かが足りない。
その足りない何かは、きっと純粋で敏感な精神。
水のように繊細で、柔軟で、それでいてワイルドな精神。
その精神を養う時間を、持てていないように感じる。
言ってみれば、その精神なくしては、音楽家としての道を胸を張っては進めない。
今日、話をした知り合いのギタリストに、
「今、(音楽的に)迷子になっています。」と言ったら
帰り際の彼に、「迷子でいる時間を楽しみなさい。」と言われて、
心の底から嬉しかった。
落ち込んでいて、自分の才能や将来に自信がなくなっている時、
「いや、君は才能があるよ」とか「大丈夫だよ」という言葉を言われても身に染みなかったりするのに、
「迷子を楽しみなさい」に、底知れない包容力と、愛を感じた、初夏の今日でした。