2010年6月23日水曜日

迷子を楽しむ

ここのところ、リアルな夢ばかり見続けているせいか、
この世界でのできごとの方が夢のように感じる。

何かが足りない。

その足りない何かは、きっと純粋で敏感な精神。

水のように繊細で、柔軟で、それでいてワイルドな精神。

その精神を養う時間を、持てていないように感じる。
言ってみれば、その精神なくしては、音楽家としての道を胸を張っては進めない。



今日、話をした知り合いのギタリストに、

「今、(音楽的に)迷子になっています。」と言ったら

帰り際の彼に、「迷子でいる時間を楽しみなさい。」と言われて、

心の底から嬉しかった。


落ち込んでいて、自分の才能や将来に自信がなくなっている時、

「いや、君は才能があるよ」とか「大丈夫だよ」という言葉を言われても身に染みなかったりするのに、

「迷子を楽しみなさい」に、底知れない包容力と、愛を感じた、初夏の今日でした。